今回は足の三里(あしのさんり)というツボをご紹介します。誰もが一度は耳にしたことのあるツボではないでしょうか。
かの有名な松尾芭蕉もここにお灸をすえて旅をしたそうです。
・このツボはココに効く!
足の疲れを取ることはもちろん、胃腸にも効くというオールマイティーなツボ。
~消化器の病に効く~
胃経のツボですので一番の効き目はやっぱりこの症状。食欲がないときにはお灸やはりをすると効果てきめんです。指圧でも効果あります。胃腸、肝臓、胆のう、膵臓など消化器の働きが弱いなと思ったらここを刺激しましょう。
~足の疲れに~
前脛骨筋(ぜんけいこつきん)という筋肉の上にこのツボはあるのですが、この筋肉の作用は足首を上に曲げることです。歩くときにはすごく重要でこの筋肉が麻痺してしまうと、足を上げても足首から下が垂れ下がり、うまく歩けません。昔の人はここにお灸をすえて旅をされたそうですが、歩く疲れの予防を行っていたのでしょう。予防はもちろん疲れた時にも効果はあります。
~滋養強壮に~
長寿のツボとも言われるこのツボの効能を挙げるとキリがありませんが、東洋医学的に言えばこの効能の為に使われるツボと言わざるを得ません。
胃腸の消化ができないと、うまくエネルギーを作ることができません。食と長寿は切っても切れない縁で結ばれているようです。
・ツボの場所
膝蓋骨の下端から下に指4本分。前脛骨筋上に取る。
膝を下のほうから上に擦っていくと、止まるところのすぐ外側。